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ひとくち知識

ノババックスコロナワクチン2022.07.27
第3のコロナワクチンとも呼ばれていますが、製造形式がm-RNAでもウイルスベクターでもなく、以前から使われているタンパク組み換えワクチンです。B型肝炎ワクチンと同じ原理でウイルスの遺伝子部分を人工的に作ったもので自然のウイルスではなく感染性はありません。B型肝炎ワクチンは20年以上の実績があり、長期の安全性は証明されています。また短期の副反応についても、頭痛倦怠感はやや多いものの発熱は4%と少なく、その他の副反応は極めてまれです。政府の分科会のデータでは発熱は10%とファイザーの4分の1程度頭痛倦怠感は27.6%39.7%とファイザーの半分程度でした。一番心配された心筋炎ですが、欧米から心筋炎の増加はなかったという報告がされており、まず心配ないワクチンと思われます。7月24日の日曜討論でも政府分科会の尾身会長が推奨していました。肝心の効果ですが感染予防効果は80%と報告されており、まずまずの結果と思われます。今後ノババックスワクチンが主に接種されることが望まれます。5歳から11歳のワクチンですが現在ノババックスと同じ製造原理のものが申請中とのことで、これももう少しで出てくるのではないかと思われます。

3種混合ワクチンの新型コロナ感染に対する効果について2022.07.01
今年2月にThe Pediatric Infectious Disease Journal という欧州の雑誌に「コロナに重症度は何故年齢によって異なるか」という論文が掲載され、様々なワクチンについて接種の有無とコロナ感染の有無、重症度が比較検討され、3種混合ワクチンとMMRワクチンの接種がコロナ感染の重症度を下げているというデータが示されました。BCGについてははっきりした結論が出ませんでしたが、BCGについてさらに継続して効果を調査するとのことでした。日本では4種混合として1歳半ぐらいまでに4回接種され、MRワクチンは1歳と5−6歳で2回接種され、おたふくも同じタイミングで2回接種されていることが多いかと思います。ですからここまでは欧米と同じなのですが、欧米では4−6歳に3種混合が百日咳の予防のために接種されています。日本小児科学会も最近4−6歳での3種混合ワクチンの接種を百日咳の予防のため推奨しています。百日咳予防が主な目的ですがコロナ感染の予防あるいは重症化予防が期待できますので、当院もこのワクチンの4−6歳での接種をお勧めしたいと思います。








小児でのコロナウイルス感染とMIS-C2022.06.12
これまで日本では小児のコロナ感染は少なく、重症化も極めてまれとされてきました。しかし昨年末からの第6波では日本でも多数の小児が感染しています。すでに10歳未満で6人、10〜19歳で8人の死亡例が出ています。しかしこの14人のうち12人は重い基礎疾患のある児であり基礎疾患のない児は2人だけで、しかも基礎疾患がないのに死亡した2例のうち1例はコロナワクチンを2回接種していました。次に重症化例ですが確かに一定数出ています。特に欧米で問題になっているMIS-C(川崎病類似疾患)ですが米国ではすでに8000例以上発症し63人が死亡していますが、日本ではまだ10数例のみで死亡例はありません。ただ日本ではコロナによるクループ、脳炎、痙攣重責が増えておりこのデータがまだ解析されておりません。ですから小児へのコロナワクチンの是非については最終的な結論は出ておりません。

5−11歳のコロナワクチンについての考え方 2022.03.21
この小児用ワクチンは12歳以上のワクチンと異なる特徴があります。
第1点は小児用ワクチンは12歳以上に用いられているワクチン(成人用とします)とは実効量も濃度も添加液も異なる別のワクチンだということです。つまり成人用のワクチンの効果、副反応が当てはまらないということです。もう1点の重大な違いは義務接種とならなかったことです。義務接種になると自治体にいろいろ責任が生じますがそれがないということです。これはいろいろ法律面で差が出てきます。
義務接種とならなかった最大の理由はこのワクチンのオミクロン株への有効性が実証されていなかったからですが、最近米国CDCからこのワクチンの有効性が接種後14ー82 日で31%であることが報告されました。これはデルタ株に対する有効性(約90%)に比べかなり低い数字です。12歳以上では英国のデータでは2回接種しても4−6か月でほとんど効果がなくなることがわかっています。ですから小児用ワクチンでは3か月以後では効果がさらに下がると思われます。
さらにこのワクチンの副反応が徐々に明らかになってきています。心筋炎は以前から言われていた話ですが、さらに自己免疫疾患の誘発がわかっています。さらに最近このワクチンによって川崎病類似疾患が発生していることがわかってきました。さらに最近米国から5-11歳への接種870万回で5歳と6歳の女児の死亡が報告されました。この頻度だと日本で同じ年齢の70%が接種すると数人の死亡が出る計算になります。12歳から19歳では成人用約700万人接種で5人が死亡しています。これは同年代に接種する2種混合にくらべてかなり多いです。2種混合は24年間で2000万人に接種されていますが死亡はゼロです。こうした副反応の実態は時間が経たないとはっきりしません。急いで接種するのは避けたほうがいいと思います。

コロナオミクロン株の今後の予想とワクチンの効果2022.01.12
昨日コロナウイルスに関する講演があり興味深い内容だったので要約します。
まず最初にオミクロンが流行した南アフリカですが11月中旬から流行が始まり12月中旬にピークとなりそこから急激に減り始め今はもうすぐ収束と言う状態です。つまり1か月でピーク、もう1か月で収束という経過です。次に12月に流行が拡大した英国は1月4−5日にピークとなりその後減り始め昨日の段階でピークに3分の2というあたりです。これを日本に当てはめると1月末がピークでその後減り始めるという予測です。
オミクロンは感染力が強いということですが実は全幅機関がこれまでの5日から3日に短くなっているのがその実態で伝播力はそれほど変わらないとのことです。つまり2倍に増える期間が従来の半分くらいなので急速に増えるのです。重症化率は低く死者も少ないようです。
ワクチンの効果はオミクロンに対してかなり低くなっているようで発症予防効果は10%くらいしかないようです。追加ワクチンを接種するとこれが70%まで上がるのですが10週後にはまた40〜50%にまで下がってしまいます。

コロナ変異株とオミクロンについて2021.01.04
オミクロン変異株が世界で増加中です。感染力が強いというのは間違いないようで、日本でも今月中に半分がオミクロンに置き換わると言われています。変異株うち最初のアルファ株が英国で出たのは一昨年12月頃でした。次のデルタ株が出たのは昨年5月でインドで急増しました。そしてオミクロンが南アフリカで急拡大したのは昨年11月です。こう見てくると約6か月ごとに新種の感染力の強い変異種が出ています。すると今回のオミクロンが収まっても6月くらいには新しい変異種が出てくるのではないでしょうか。オミクロンについて触れると、最初に報告された南アフリカはもう減少傾向でもうすぐ収まりそうです。これを日本に当てはめると2月がピークで3月にはかなり収まり4月にはいったん安定するのではないでしょうか。あくまで推測ですが。

小児用コロナワクチンについて2021.12.05
米国で5歳から11歳までの児を対象に小児用コロナワクチンが製造され緊急使用が認められ、接種が始まっています。日本でもこのワクチンの使用につき議論が始まっています。このワクチンは容量が成人用の3分の1でしかも緩衝液が成人のもと異なり、また濃度も異なり、成人用のワクチンとは別物になります。ですから成人用ワクチンのデータが当てはまりません。副反応は成人用に比べ少ないようです。ですから接種の是非は米国のデータを見ないと判断できません。


コロナウイルスの変異2021.09.26
コロナウイルスはRNAウイルスのため変異しやすく、約2週間に1回変異が起こります。ほとんどは感染力に無関係ですが時々、感染力に関係する変異が起こります。最初に現れたのがアルファ株で現在ほとんど消滅しており、現在最も主流なのがデルタ株です。デルタ株が最も感染力が強いため、ほかの変異株を押しのけて主流になりました。今後も変異株が現れるでしょうが、今見つかっている変異株の中で感染力が強そうなのはミュー株です。ただしミュー株がデルタ株より明らかに感染力が強いというデータはありません。また今ミュー株が急速に増加しているという国もありません。日本でもミュー株は確認されましたが、現在ほとんど確認されていません。と言うことは今しばらくは落ち着いた状態が続くのではないかと考えられます。もちろん来年のことはわかりませんが。

小児への新型コロナワクチンについてーー特にファイザー、モデルナ社について 2021.08.09
 昨年11月ファイザー社がm-RNAコロナワクチンを開発し治験成績を公表し12月から接種が始まりました。mRNAワクチンは画期的な方式のワクチンで優れた発症予防効果を示しています。しかしながらこの方式のワクチンが人間に使われるのは初めてで、安全性に関しては長期のデータは存在しません。これまでのワクチンは新しい方式のものができると治験で安全性を確認したのち対象疾患を少しづつ増やし、対象者を拡大し、常に安全性と有効性を確認しながら、その範囲を広げてきました。これまでのワクチンではいくつかの失敗例、不成功例があり、それなりに犠牲者が出ているからです。
 今回のように新しいワクチンがいきなり大規模に接種されるという事態は過去一度もありませんでした。ですからワクチン学会、感染症学会はこのワクチンの開始にあたりとても慎重なコメントを発表しています。
 そして今回フラッシュニュースにありますように、CDCから心筋炎心膜炎の副作用が公表されました。コロナワクチン接種で若年男性で心筋炎の増加が認められています。アメリカではコロナの流行により20歳未満で400万人以上が感染し数百人の方が亡くなっています。ですからCDCは12歳以上にこのワクチン接種を続けるように勧めていますが、日本は全く事情が異なります。日本では20歳未満の感染者はようやく15万人くらいで重症者は極めて少なく10人前後で、死者は1人です。ワクチンによる心筋炎の発生率は若年世代では10万人に2〜3人で12~24歳の男性に限ると10万人に5〜6人です。12~19歳に全員ワクチンを接種すると250人程度の心筋炎が発生します。重症者がほとんど出ないのに心筋炎が250人も出るというのはとんでもない話です。心筋炎は小児でも死亡率31%の難治性疾患です。コロナワクチン後の心筋炎例は大多数は治っているとのことですが、心筋というのは基本的に再生しません。その筋肉に炎症を起こすというのは軽症であっても重大なことと思われます。8月23日FDAがファイザー社コロナワクチンを正式承認しましたが、これは16歳以上についてで12歳から15歳については承認されませんでした。
結論;今の時点では18歳未満のワクチン接種は糖尿病などのリスクがない場合は急がないほうがいいと思います。子供の感染はほとんどが親や教師などの大人からです。子供への感染を防ぐためには彼らの周囲にいる大人がワクチンを接種すべきと考えます。特に12歳から15歳まではハイリスクを除いて接種すべきではないと思います。
追記(2021.09.20);最近英国のワクチン委員会が「コロナワクチンの小児への接種」につき声明を出し小児はデータが蓄積されるまで接種を待つべきとしています。また英国は12~15歳の小児にはコロナワクチンは接種していません。英国では18歳未満100万人がコロナウイルスに感染していますが死者は2名だけです。




小児における新型コロナウイルス感染症の現状 2021.5.20 小児科学会ホームページから
1)新型コロナウイルス感染流行第4波では新規感染者は増加していますが、小児患者の割合はわずかな増加にとどまっています。
2)子供が変異ウイルスに感染した場合多くは無症状、軽症にとどまっています。
3)小児の新型コロナ変異株への感染は、大部分は成人からの感染でこれは従来と変化ありません。

新型コロナワクチンについて 2021.02.17
日本でも新型コロナワクチン接種が開始されました。ファイザー社の新型コロナワクチンはm-RNAワクチンと言って、全く新しい形式のワクチンです。これまでは不活化ワクチン、生ワクチンなどすべて病原体を用いてあるいは病原体の構造を使って製造したワクチンでした。ファイザー社のワクチンは病原体は一切使わず、コロナウイルスのたんぱくの遺伝情報を用いて作ったワクチンでそのため安全性が高いと言われています。現在海外でワクチン接種が進んでいますが大きな副反応は報告されていません。ただまだ観察期間が短いため、今後何か副反応が出てくる可能性は否定できません。

新型コロナウイルスワクチンに関する提言ー感染症学会2020.12.30
コロナワクチンに対する考え方が示されています。まだわからない点があるため、ここまでに明らかになった点について触れています。ファイザーのコロナワクチンは有効率が95%と素晴らしい成績を示しています。ただ注意しなければいけないのは、有効率の評価は感染を予防できたかどうかではなく、症状を抑えられたかどうかで判定していることです。次にこの成績は高齢者や糖尿病高血圧などの合併症がある方も含んでいますが、75歳以上の方は少ないということで、75歳以上の有効性は評価できないそうです。また対象者はほとんどが白人でアジア人は5%程度で、日本人でも同じように有効かどうかは日本のデータを待たなくてはいけないそうです。日本での治験も進んでいるところで結果どうなるか興味深いです。

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